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大人女子の恋愛方程式
第16章 暴風雪の中の結び
小屋の中にあったストーブに火を灯し・・・俺と由美は手を当てて体を温めた。
でも雪の中に居た体はなかなか温まらず・・・俺も由美も体を震わせた。
由美は濡れたジャンパーを脱ぎそのポケットに入っていた携帯を取り出した。
「あ・・・お母さんからメール来てる・・・・。」
・・・・・????
俺が前屈みになり携帯を上からのぞきむと、由美は俺の横に来て携帯を見せてきた。
『明が公民館の入り口で見つかった』
と・・・・。
由美はそれを見て俺にもたれ掛かって・・・・。
「よかった・・・・・」
と、言って目を擦った・・・。
明・・・。
良かった~・・・・。
俺も心の底から安心してそのまま二人で寄りそった・・・。
「ごめんね・・・私が冷静に動けなかったから・・・達也君を巻き込んで・・・・。」
・・・・・・。
俺の肩に頭を寄せそう言う由美を・・・俺は上から見て・・・。
肩を抱いた。
「母親なんだから・・・(笑)冷静でいられるわけねぇじゃん・・・・いいんだよ、由美は間違ってない・・・。」
冷静でいれる母親なんて・・・きっといないよ。