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第5章 再会

由美side



・・・・・・・。



苦しい・・・。


胸が痛くて・・・呼吸が苦しい。



しゃがみ込んで胸を抑え・・・顔を上げゆっくり呼吸をした・・・。



涙が静かに目尻から零れて顎まで伝い・・・下に落ちた。



「はぁ・・・・。」



トイレの天井を見ながら深呼吸。



なんで・・・。



達也君・・・。






脚の震えを抑えしゃがみ込んでいると・・・ドアがまた・・・。



コンコン・・・。



ビクッとして一回ドアを見ると・・・・。



「由美ちゃん・・・(笑)」



・・・・・・。



女将さん・・・・。



「お兄さんには帰ってもらったから・・・出といで(笑)」



・・・・・・ッ？



逢いたくないのに・・・。



帰ったと聞いて・・・・。



また胸が痛い。




ゆっくり立ち上がり・・・ドアを開けた。



そこには女将さんが優しく笑って一人立っていたの。



「(笑)・・・安心しな・・・。もう帰ってもらったからね・・・。」



・・・・・。



女将さん・・・。



また下を向くと・・・涙が零れそうで私は天井を見上げた。



「由美ちゃん・・・(笑)・・・・いい？？大丈夫よ？？？」


・・・・・・。


大丈夫・・・・。



女将さんの・・・しわしわな手・・・。



私の腕を優しく掴み・・・。



「あのお兄さん・・・(笑)・・・由美ちゃんを大好きだから・・・・。」



・・・・・・ッ///////////////






その瞬間・・・また



我慢していた涙が・・・。



零れたの。