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『公衆便所姫』
第1章 -1-
「………」
だけど、そんな面倒臭い事なんてしない。もう、どうでもいい。どうせ、全部無駄なんだから。
後孔の入り口が拡張され、粘膜が薄くなり、挿入された10本の硬い鉛筆がギチギチとひしめき合う。……痛さで正常な呼吸ができない。



僕は、物心ついた頃から、何度となく犯罪に巻き込まれそうになる事があった。
多分それは、この容姿のせいだと思う。
胸は平たいしちゃんと股間にアレも付いてるけれど……まるで神様の悪戯であるかのように、僕の体は女みたいに何処か丸みを帯びていて……加えて頬や唇もふっくらとし、大きな瞳や長い睫毛が女の子みたいだとよく言われた。
小学生の頃、同級生の何人かに『本当は女なんじゃないか』と疑われ、囲われた教室内で下着ごと服を剝かれたり、道ですれ違い様知らない男性に下半身を弄られた事もあった。

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