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『公衆便所姫』
第1章 -1-
成長すれば、次第に男らしい顔や体つきになっていくものだ……
当時の担任にそう言われて、それならば今すぐ大人になってしまいたいと強く願ったのを覚えている。結局その担任にも、検査してやるからとか何とか言われて、放課後……誰もいない教室の中、無抵抗の僕の身体を布越しに隅々まで弄られた。
そんな僕だったけれど、思い返せばいつもギリギリの所で運良く回避していた。
全裸にされた屈辱は残るけれど……僕が男だと解った時から同級生の興味は失せたし、担任にも嫌だという意志を見せればそれ以上酷い事はされなかった。
中学生に上がった頃、成長した僕の体はそれなりに男っぽく変化していた。だけど顔の方は相変わらずで、そのアンバランスからか『オカマ』だと罵られ、虐められる様になった。
一方で、帰宅途中の僕に大人の男性から声を掛けられた。完全に女だと思い込み、ナンパだとか援交の金額交渉だとか……内容はそんなもの。可愛いとかそそるとか、エロい顔をしてるとか……化粧をしてるならまだしも、素顔の男のツラ見て、何ボケた事ぬかしてるんだと何度思った事か。