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振り向けば…
第12章 誰の鍵…?
割と思い詰めるタイプの女の子…。
かなり真面目で悠真に対して真剣なのだと悠真は感じたと話す。
「けど…、忙しいって言うたんや。」
それでも良いからと彼女に押し切られた。
だからライブには彼女も誘った。
私にも紹介をするつもりで…。
その答えを彼女は
「えーっ…、そんなライブは行きたくない。折角、関東とか行くならライブじゃなくて夢の国に行きたい。」
と言うたのだ。
千葉にある東京ネズミランド…。
オオカミのライブには興味は無いが彼氏とネズミは見たいらしい。
「はっきり言うて幻滅した…。ああ、またか…って感じや。結局、俺が見たいものとかやりたい事は後回しで自分の勝手な我儘に俺を付き合わせようとする女なんやと思った。」
歴代彼女の我儘を聞いて来た悠真。
悠真が行きたい映画やライブには付き合うてくれない女の子ばかり…。
「俺かて毎回の努力はしてんねん。付き合う以上は出来るだけ好きにさせてやりたいって…。けどな、付け上がって調子に乗られたら愛情とかへったくれもなく腹が立つだけなんや…。」
いじける悠真が居る。
気の短い龍平おじさんが悠真の中に居る。
よしよしと悠真の頭を撫でて悠真の頬にキスをする。
「それ…、何の意味やねん?」
驚いてぽかんとマヌケな顔をする悠真が居る。
ただクスクスと笑ろうてまう。
「ちょっと試したい事があるだけや。」
「何を?」
「お前と1回寝てみようかと…。」
「今からか?」
「アホっ!家は嫌や…。」
「来夢…、お前…、大丈夫か?」
「私とはやりたくないか?」
「是非やりたいです…。」
やっぱり悠真をアホやと思う。