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振り向けば…
第13章 悪かったから…



ホームシアターで見るライブ映像は凄かった。

だけど…。


「あかん。眠い…。明日も学校やし…、寝るわ。」

「学生は大変やなぁ…。」

「お前も学生やろ!?」

「僕…、卒業確定だし、仕事してるから社会人。」

「やかましい。悠真も明日は学校に行くぞ。」

「嘘やん?行ってもする事ないやんけ?」

「朝ご飯のベーコンは生で食うか?」

「学校に行くから、ちゃんと焼いて下さい。」


おばちゃんが私の言う事なら聞くと言った意味がなんとなくわかる。

悠真は常にギブアンドテイクなのだ。

悠真がして欲しい事をしてやれば悠真は私の言う事を聞いてくれる。

久しぶりに悠真と学校に行く。


「今田君…。」


講師の先生から悠真が呼び止められる。


「へっ?」

「だから、年末のレポート…、構造計算が間違ってたんだよね。訂正して提出し直さないと単位はあげられないよ?」

「嘘やろ!?」

「じゃあ、頑張ってね。」


立ち去る講師を見ながら悠真が固まってる。


「卒業は確定とか言うてませんでしたか?」

「すみません…、計算を手伝うて下さい。」


しゃあないな。

そう思う。

だって悠真は建築屋になりたかった訳じゃない。

私が居たから建築学科に来ただけだ。

建築に必要な構造計算とか不得意なままの悠真だから私が手伝うてやる必要がある。

学校から帰るなり悠真とレポートの確認をする。


「お前…、こんな計算で建てたりしたら家が斜めになるやんけ?」

「お洒落やろ?」

「アホっ!」


結局、その日も悠真とご飯を食べる。

一応は帰るけど、就職までは悠真と遊ぶ。

あっという間に新しい春が来た。


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