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振り向けば…
第13章 悪かったから…



暇や…。

だから悠真のところに行く。


「うげっ!」


悠真がそう叫ぶ。


「なんやねん?」

「安全マーク付きの作業服って…、ミニオッチャンが来たんかと思った。」

「やかましいわ!」

「飯に連れてったるから着替えろや。さすがに作業服にスッピンの女は連れて行きたくないぞ。」


仕事が現場やもん。

化粧なんかしたら、ますます馬鹿にされるもん。

膨れっ面でシャワーを浴びて着替えをする。


「なぁ、まだ勤め始めたばかりやろ?焦んなや。」


ご飯を食べながら悠真が言う。


「だって…。」

「なまじっか、来夢は現場の経験があるからな。ユンボとか乗り回したくてウズウズしとんねやろ。」


ユンボのぼーそーぞくだと悠真が笑う。

お前かてその血が流れてるやろが!

文句を言おうと思たけど、悠真がかなり美味しい焼肉屋に連れてってくれるから黙っておく。


「お前…、最近グルメやな?」

「これも俺の仕事のうち…。」


良い店を知る。

多方面に知識を増やす。

それが悠真の仕事には必要な事らしい。

私の方はただ暇だからと休みの日に悠真の家に行く。

その日は悠真が仕事部屋に籠ったまま出て来ない。

折角のホームシアターやコンポには埃が被ってる有り様に呆れてまう。


「まぁ、飯を食わせて貰ろてるし…。」


窓を開け、溜まった洗濯をしながらコンポで好きな音楽を鳴らす。

そして掃除機の出番。

掃除を始めて僅か3分…。


「やかましいんじゃ!俺は仕事中やぞっ!」


無精髭で小汚い悠真に怒られた。

こんな風に3ヶ月に一度くらいのペースで悠真は不機嫌になる。

〆切という巨大なモンスターと戦ってるからだ。


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