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振り向けば…
第14章 休憩して下さい…



連日の打ち合わせ…。

失敗は出来ない現場…。

単価は悪いけれども、確実に次の仕事が生まれる定期的な仕事である。

全国規模のフランチャイズは改装する現場が山ほどある宝箱のような会社。

内装に使われる材料は全て施主からの支給。

つまり職人は手間賃だけでやっつけ仕事の1日をやる事になるから儲けはない。

それでも休むよりも日当を稼げるならと引き受ける職人は少なくはない。

ただ私の下で仕事をするのは初めてだからという部分だけが不安材料になる。

私の手配や段取りが悪く、1日で終わらなければペナルティーが発生する。

悠真や美保なんかに構ってられない。

私は私の実績を積み上げなければ、この業界には居られなくなるという恐怖。

熱心に仕事をする私を社長さんが褒めてくれる。


「森本さんは真面目だから助かるよ。」


しんどいとか言うてられない。

この現場を確実に終わらせる。

それだけしか考えないようにしてた私の前に悠真が現れた。

わざわざ私が帰って来るのをうちで待ってやがる。


「明日は休みやろ?」

「お風呂に入って来る。」


悠真を焦らすような態度。

肩を竦めて私達を見てるお父さん。

お風呂に入り、夕ご飯を食べると自分の部屋に行く。

黙ったまま悠真がついて来る。


「仕事で疲れてんねん。」

「美保がお前と話がしたい言うてる。」

「私には関係ない。」

「美保は子供を堕ろすと決めたんや。だから美保の話を聞いてやってくれや。」


悠真が私に懇願する。

子供を…?

さすがに私もこれ以上は悠真に冷たい態度が出来ない。


「明日…、俺と美保に会いに行こう。」


そない言うた悠真が私を抱っこして私のベッドに横たわる。


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