この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
振り向けば…
第26章 欲しいと思うなら…



砂のサウナ…。

砂蒸し温泉…。

石焼き芋になった自分を妄想する。

うっふん…、ホクホクのお芋を召し上がれ。

そんなくだらない妄想中におじさんの声がする。


「お姉ちゃん、辛抱強いな。」


辛抱強い?

誰が?

私が?


「こいつ…、自分の加減とかわかってないから出してやって下さい。」


呆れた悠真の声もする。


「うわっ!?お姉ちゃんの顔が真っ赤や。」


おじさんが私に乗った砂をかき分けて埋もれた私を救い出す。

真夏なのに…。

海からの潮風が気持ちいいとか思う。


「うはー…。」


全身が汗まみれの砂まみれだから泥まみれ。


「子供か…、お前は…。」

「子供ちゃうし。」

「さっさと温泉に行くぞ。」


そう言われて我に返る。

ああ、そうか。

砂風呂の後は普通に温泉に入るんやから、逆上せるまで砂風呂に居ったらあかんのや。

そんなわかり切った事すらわからなくなってた私は完全に悠真に子供扱いをされる。

本来の温泉に入り、使い放題のタオルや浴衣を見て本当にサービスに充実した旅館だと考える。

お風呂上り…。


「大きくなる為に牛乳買うたろか?」


悠真がニヤニヤと笑う。

やかましい!

そっぽを向く私にコーヒー牛乳を買うてくれる。


「水分補給を忘れたら、また痛い目見るぞ。」


悠真が私の頭を撫でた。

その通りです。

砂風呂と温泉の二段階風呂にすっかり私の身体は乾いてる。

やたらとコーヒー牛乳が美味しいと思う。

しっかりと水分補給を済ませるともうチェックインが出来ると悠真が言う。

だから悠真と部屋に移動する。


「やばい!?」


広い玄関に和室。

その奥には別室でベッドルーム。

更に海が見える窓際には小さなテーブルに唐で編まれたソファーがある。


/772ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ