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振り向けば…
第26章 欲しいと思うなら…



今だけは恋人の時間を私にくれる。

旅行だから?

私と悠真の事を知る人が誰も居ないから?

思い出になる時間だから?

2人だけの時間を悠真が欲しがってる気がする。


「来夢…、浴衣がぐちゃぐちゃやんけ。」

「だって…。」

「待っとけ。」


そう言うて悠真が新しい浴衣を壁に備え付けになってるタンスから取り出してくれる。

さすがは日本一の旅館…。

部屋にも予備の浴衣が何枚も置いてある。

しかも羽織りまでちゃんとある。


「着替えたら飯に行くぞ。」


もう夕食時…。

日本一の旅館なのに夕食は外で食べるの?

不思議に思うて悠真の顔を見上げる。


「この旅館、食事は別室やぞ。」

「嘘やん!?」


旅館の食事は全てが部屋に運ばれるものだと思うてました。

悠真と2人でやたらと広い旅館を移動する。

お土産物屋の向こうに綺麗な芝生の庭が見える。


「そういや、この旅館の日本庭園も有名やったな。」

「何!?」

「後で散歩するか?」

「暗くて見えへんやん。」

「ライトアップされとる。」


悠真が私の手を握る。

庭園を見れば私の頭の中は建築に支配をされる。

悠真はそれを嫌がってると感じる。

まるで私が悠真を忘れないようにと悠真が強く私の手を握りしめる。

テーブルがいくつか並んでる部屋が見える。

だけど悠真はその部屋を素通りする。


「食事する部屋じゃないの?」

「俺らの部屋の食事とはちょっと違うんや。」


悠真がクスクスと笑う。

悠真が向かったのは座敷部屋の個室。

6人は座れるような部屋と座卓に悠真と私の2人だけ…。

しかもお料理にはお品書きまで付いてる。


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