この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
振り向けば…
第27章 重く低い声…



昼食の後は飛行機に乗る。

伊丹空港の駐車場に私の車が停めてある。


「もっと、鹿児島に居たかったな。」


そんな事をボヤいた私の頭を撫でて


「また来たらええやん。」


と言うてくれる。


「うん…。」

「大阪に帰らんと月末のライブに行かれへんぞ。」

「ほんまや。」


いつもの悠真に戻る。

いつもの私に戻る。

幸せな時間はもう過去として私の思い出を1つになってた。

お盆休みが終われば私は久しぶりに会社に行く。

微妙に緊張する。

迷惑をかけちゃったし…。

早めに行って社長にまずは頭を下げる。


「申し訳ありませんでした。」

「うんうん、もう体調はいいの?」

「大丈夫です。これお土産です。」

「鹿児島に行ったの?あそこの温泉は疲れを癒してくれるから最高だよね。」


社長さんは専務さんと同じで仏様タイプ。

だけど時々は鬼になる。

社長さんに挨拶が済めば次は専務さん。


「鹿児島に行ったの?あそこの温泉は最高だよね。」


社長さんと同じ言葉を言う専務さんに苦笑いをする。

最後は宮崎さん…。


「申し訳ありませんでした。」

「いいよ。でも僕が社長に怒られた。」

「嘘っ!?」

「女の子なんだから、もっと優しくしろって。」

「しなくていいですよ。」

「セクハラになるからか?」


そんな話で宮崎さんと笑いながら一番大きな箱のお土産を渡す。


「工事部の皆さんで分けて下さい。」

「ありがとうね。」


実は宮崎さんも甘党らしい。

なのに…。

このお菓子のせいで今日の会社が小さな騒ぎになるとは思うてなかった。

何も知らずに朝礼の後に私は貯まった報告書を確認する。


/772ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ