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振り向けば…
第29章 激甘なのに…



ジャグジーのせいか頭が熱くて堪らない。


「ゆう…、またイクッ…。」

「俺もイク…。」


一緒に弾けた感覚を感じる。

ジャグジーの湯船に沈みそうになる私を悠真が慌てて抱えてくれる。


「風呂で溺れる気か?」


私にキスをしながら悠真が笑う。

悠真に溺れてる。

どうしようもないくらいに…。

だから言わなくちゃ。

悠真に愛してると…。


「ゆう…。」

「これ以上は来夢が逆上せる。顔が真っ赤やぞ。」


言うタイミングを失った。

フカフカのバスローブ…。

小さな私にはブカブカ…。

ゲラゲラと悠真が笑う。


「笑うな!」

「コーラ飲むか?」

「飲む!」


散々、はしたない声を上げてジャグジーで逆上せ気味の私にはコーラが全身に染みてくれる。


「んーまーっ!」

「お前、本当に美味そうに飲むな。」


悠真が私の頭をガシガシと撫でて来る。


「最強の水分補給や。」

「嘘つけ、全部は飲みきらんくせに。」


事実だ。

炭酸ですぐにお腹いっぱいになる私は500mlを2回に分けてしか飲めない。


「ゆう…、飲む?」

「寄越せ…。」


当たり前のように私の残りを悠真が飲み干す。

悠真の胃袋は底なしだ。

悠真がコーラを飲む隙にベッドにダイブして寝ようと思う。

そろそろ日付けが変わる。


「悠真…、おやすみなさい。」

「あほ…、まだ寝かす気はないぞ。」

「嘘やん!?」


あっさりと悠真に押さえ付けられた。


「まだ…、足りん。」


そう呟く悠真がキスをする。

いつもの深いキス…。

変態的じゃなく純粋に愛されてると勘違いするキス…。


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