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振り向けば…
第30章 神様…



私の殺気を感じたのか悠真は大人しくトイレ掃除をしてくれる。

なんだかんだをする間に、あっという間に7時になるから2人で悠真の家を飛び出した。


「なぁ、来夢。」

「なんやねん!」

「あけましておめでとうな。」

「あけましておめでとう…。」


我が家に帰る道中を歩きながら何故か2人で新年の挨拶をする。

我が家ではお父さんとお母さんと悠真のお母さんが呆れた顔で私と悠真を見る。

夕べはお父さんと大量にビールを飲んだおばちゃんが我が家に泊まったのだとわかる。


「来夢も寝不足か?」


欠伸をしながらお父さんが聞いて来る。


「悠真の家の大掃除がまだやからな。」


ブツブツと私が夕べの文句を言うとおばちゃんが悠真のお尻を引張叩く。


「アンタ!ええ歳して来夢ちゃんに迷惑かける癖をええ加減に治しや。」


おばちゃんは相変わらず。


「とりあえず、ご飯にしましょう。」


お母さんがお雑煮を人数分用意してくれる。

この日は来人も大人しく朝食の席につく。

いつもと変わらないお正月。

この先も変わらないお正月。

家族で過ごすお正月は今まで通りに続くのだと安心する私が居た。

季節は流れて春になる。

やっと私は会社で1人前の監督として働ける。

その会社にちょっと変わった新人がやって来る。


「ゼネコンからの中途採用ですか?」

「国家試験に落ちたらしい。時間がある限りで構へんから森本さんが勉強を教えたってくれへんか?」


宮崎さんからそう言われる新人。

大学は出たものの現場管理資格だけを中途半端にしか取得しなかった為に施工管理の試験を国家試験で取ろうと試みたらしい。


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