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振り向けば…
第30章 神様…



ご飯を済ませてお風呂に入りパジャマに着替えて悠真とテレビを見る。


「嵐山はまだ桜が残ってるの?」

「さぁな、山手の方なら残ってるんとちゃうか?」


そんな話をしながら悠真とじゃれる。


「なぁ、来夢…。」

「なんやねん?」

「あの水着を着ろや。」


ガックリと項垂れる。


「しつこいぞ!」

「この連休中に1回は着て貰うつもりやから。」


例のスクール水着の話になると悠真がワクワクした顔をする。


「絶対にお断りします。」

「なら、パイパンは?」

「そっちも却下や。」

「どっちかでええから。」


悠真が私の首筋を撫で始める。

その気にさせられてたまるもんかと、その悠真の指先から逃げるようにする。


「来夢…。」


焦れたように悠真が私を抱きしめて来る。


「明日は朝が早いから寝る。」


悠真を突き放してベッドに向かう。

嫌な訳じゃない。

ただ有耶無耶なまま悠真に抱かれ続けるのを止めるべきだとか考えただけだ。

悠真が本当に私を愛してると思う時に抱かれたいという考え方を私が持つようになった時期。

悠真はそんな私に何も言わない。

普通の恋愛がしたいな…。

そう思いながら1人で眠る日が増えた。

翌朝は少し早い。

今回は悠真が電車で京都に行こうと言うからだ。

朝ご飯を食べながら悠真に聞いてみる。


「なんで、わざわざ電車?」


京都くらいなら私の車を使えばすぐに着く。


「電車の方が如何にも京都に行きましたって感じがするやんけ。」


悠真はそう言うて笑う。

嵐山は小学校の遠足でも行った事がある。

あの時はハイキングをした挙げ句に猿を見たイメージしかなく如何にも京都に行きましたは全く感じる事がなかった。


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