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振り向けば…
第30章 神様…



今回は悠真が如何にも京都を見に行こうと私に言う。


「好きにしろや。」


そう言うて悠真と出掛けてた。

久しぶりに悠真と電車に乗る。

京都の嵐山までは2度ほど乗り換える必要がある。

悠真は相変わらず電車で座る気がないらしい。


「来夢は座ってええんやで。」

「まぁ、乗り換えてから座るわ。」


京都線に乗り換えると特急になる為に、よほど混雑をしてない限りは座るのが逆に礼儀になる。

まだ、それほど電車は混む時間ではないらしく特急では悠真と2人で並んで座る。

2人座席がズラリと並んだ特急だから悠真も大人しく私の隣に座ってくれる。

悠真と電車で並んで座る事が滅多に経験出来ない事だからと少し緊張する。


「ゆう…。」


悠真の方を向いた時に通路を挟んだ向こう側の2人席に居る人と目が合うた。


「森本さん…。」

「おはようございます。」


いつもの癖で会釈して挨拶をする。

岩谷さん…。

そして、その岩谷さんにしがみつく小さな女の子。


「パパぁ?」

「パパの会社の先輩になるお姉さんだよ。」


岩谷さんがその小さな女の子に説明をする。


「娘さんと京都ですか?」


軽い世間話のつもりだった。


「この子の母親が今は京都に居るから会いに行くんです。」


聞くんじゃなかったと後悔する。

この子の母親…。

つまり、もう奥さんじゃない人。

人の家庭事情などは基本的に聞きたくない。

だけど女の子はじっと私の顔を見る。


「お名前は?」

「ゆい…。」

「何歳か言えるかな?」

「4歳!」


嬉しそうに女の子が私に答えてくれる。

きっと電車の中が退屈だったのだろう。

一生懸命に私に笑顔を見せて幼稚園の話を唯(ゆい)ちゃんがしてくれた。


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