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振り向けば…
第31章 仕上げ…



帰りの電車は無言の特急…。

終点まで行き悠真とご飯を食べる事にする。


「もしかして来夢…、また不機嫌か?」


串カツ屋で悠真が私に聞いて来る。

オッサン並に串カツにかぶりつきながら


「別に…。」


とだけ答えてやる。

ムードのない男には色気なんぞ要らんやろとばかりに私は串カツを食べ続ける。


「しっかり食えよ。」


不機嫌だろうとご機嫌だろうと私がガッツリと食べれば悠真は何故かご機嫌だ。

だから不機嫌なままの自分がアホらしくなって来る。


「明日は何処に行く?」


悠真に聞いてみる。

今日は土曜日…。

明日は日曜日…。

月曜日と火曜日に会社に出勤すれば三連休となり、土曜日に私はまた出勤をして日曜日が休みとなる。

今年はそんなゴールデンウィーク…。


「明日は明日考える。」


悠真がクスクスと笑いやがる。

余裕たっぷりの笑顔…。

何をやっても様になる男ってちょっとムカつくとか思っちゃう。

激甘でやたらとエスコートが上手い悠真だから出掛けるプランは悠真任せの癖が染み付いた。


「なんか…、甘い物が食べたいなぁ。」


ご飯を食べたばかりなのに、わざとそんな我儘を言うてみる。


「来夢はシュークリームとケーキならどっちが食べたいと思う?」


そんな事を悠真が聞いて来る。


「シュークリーム…。」

「なら駅地下に買いに行ってから帰ろう。」


駅地下に向かって私の手を握って歩き出す。

シュークリームの専門店で3種類の味のシュークリームを2つづつ買うてから更に電車に乗って悠真の家に帰る。

満足な1日。

恋人同士なら完璧なデートを満喫した気分で終われる1日なのに…。

私と悠真は恋人じゃない。


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