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振り向けば…
第35章 嘘でも…



問題は2つ…。

1つは食事の問題…。

たまたまキャベツが安いからと買うて帰る。

ロールキャベツを作ったけど1人だと冷凍するくらいに余ってまう。

更に、翌日は残りキャベツでお好み焼き…。

悠真のおばちゃんが何でも味噌汁にする気持ちがなんとなく理解出来る。

まだキャベツが残ってる。

仕方がなくサラダやピクルスにしたり浅漬けにしたものの、まだまだキャベツが存在する。


「ひいぃぃぃ!?」


キャベツに悲鳴を上げていた。

悠真が居ればぺろりと食べてしまうからキャベツ三昧にならないのに?

その悠真はオカン飯生活だから私は1人でキャベツと戦う事になる。

因みに、これは大根でも似たような経験をした。

少しくらい高くとも、半分にしてある野菜を買わなければ苦労すると実感した一人暮らし。

そんな私に更なる問題が発生する。

この2つ目の問題が泣きたくなる。

平日はなんともない生活だった。

なのに金曜日の夜の事…。


『あっはぁーん…。』


と怪しげな声が聞こえて来る。

その声は段々と激しくなり…。


『あぁんっ!あぁんっ!もっと!あーっあーっ!イクゥーッ!』


と絶頂までを聞かせてくれる。

絶頂したのならその行為と声は終わるだろうとベッドに潜って目を閉じる。


『んはぁん…、いいっ!いいっ!』


第2ラウンドが始まった。

その声はひたすら3時間も続き私は寝不足になるという週末…。

部屋の壁を軽くノックするように叩いてみる。

コンコンと軽い乾いた音がする。

これだから賃貸マンションという奴は…。

建築屋としては失敗したと感じる瞬間。

壁はコンクリートでなくボードだけで仕切られてる。


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