この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
振り向けば…
第38章 なんか変…
「もし、万が一に来夢が俺の子供を妊娠したら間違いなく俺は来夢と結婚する。」
私の頬にキスをして、そんな言葉を囁く。
まるでプロポーズ。
違和感だらけのプロポーズ。
万が一ってどういう意味?
「コンドームは100%の避妊やない。」
悠真が寂しく笑う。
運命を感じたがる悠真。
私がピルで100%の避妊をして、その運命を断ち切られたくないと考えるアホ男。
「なら、生でしろや。」
「それは出来へん。」
「構へんから。」
「お前、俺の子供を孕んだら、仕事を辞める事になるってわかっとんのか?」
悠真の言葉に固まった。
「ほらな。」
悠真がまた寂しい顔をする。
悠真が私を傷付けるという意味はそういう部分も含まれる。
感情に流されない悠真はありとあらゆる結果を考えるから、どうしても私を傷付ける結論になると言う。
「なら、運命に託そうよ。」
そう答えるしかない。
「可愛い顔、見せろや…。」
悠真が私の下着を剥ぎ取った。
「まずは風呂からな。」
ベッドルームから丸見えのお風呂。
「変な椅子…。」
真ん中に大きな谷間がある椅子…。
「スケベ椅子…、ソープでも使う椅子や。」
「悠真、ソープに行った事あんの?」
「ないわ。病気が怖いやんけ。」
「なら、なんで知ってんのよ?」
「使い方に興味があったから調べた事がある。」
くだらない事を調べてる悠真に呆れてまう。
「洗ってくれや。」
スケベ椅子に悠真が座る。
「要するに股間を洗う為の椅子?」
「その前に来夢が身体で俺の身体を洗うんや。」
「私の身体で?」
普通よりもぬるぬるするボディソープを自分の身体に付けてから悠真の背中に密着させる。