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振り向けば…
第40章 二日酔い…



やっぱり運命なんか信じない。

神様なんか大っ嫌い!

お酒のせいでイライラとする。


「こういうの苦手って言うてませんでしたか?」


拓也さんを責める口調で言うてまう。


「うん、苦手です。」


拓也さんは穏やかな顔のままで私を見る。


「ごめんな。僕が無理矢理に頼んだから…。」


島田さんが気を使う。


「天野は…、好きな人が居るっていつも言うてて、合コンとか絶対に来てくれへん奴なんや。」


島田さんが私と木村さんに言い訳をする。


「好きな人?」


木村さんが拓也さんに問い質す。

質問責めをするのは中学の時から変わってない木村さんに拓也さんは落ち着いて笑顔を見せる。


「すみません…、好きな人が居るんです。でも…、何回も振られてて…、僕って情けない男なんです。」


寂しく笑う拓也さんに胸が痛くなる。

まさか…。

それって…。

変に期待する。


「えー?私なら拓也さんみたいな人は絶対に振らなーい!」


南井さんの黄色い声にドキドキが薄れちゃう。

はいはい…。

そうですよね。

拓也さんみたいな人が振られるとか有り得ないですよね。

そもそも大学時代に私の方が振られた訳だし…。

それを考えると何も言えなくなる。

私達の会話を気にする事なく、悠真と内海さんは違う会話で盛り上がってる。

内海さんはまだ悠真が好き?

私はまだ悠真が…。

考えがまとまらない。


「そろそろ2次会にする?」


せっかちな佐藤さんがそんな発言をする。

居酒屋で約1時間半。

次に移動しようという流れ…。

なのに私は真っ直ぐに歩けない。


「ちょっと森本さん!?大丈夫!?」


木村さんの声がする。


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