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振り向けば…
第40章 二日酔い…
だって悠真は人の気持ちが理解出来ない。
そんな悠真はおばちゃんと暮らしてるから私が居なくてもずっとオカン飯を食べてた。
「1人やから食べたくなかっただけや。作り過ぎても不経済なだけやし。」
「なら、俺を呼べや。」
「1人にしろ言うたんは悠真やろ?」
「それで、1人で合コンかよ?」
「悠真かて来たくせに…。」
「井上は俺の弁護士やぞ?あれは俺の仕事の付き合いの内なんや。井上は合コン好きで弁護士を直ぐにひけらかすから俺は井上の引き立て役に呼ばれる。その代わりに井上とは俺のプロフィールを女連中に絶対に言わん約束んなっとる。」
淡々と話す悠真にムカついた。
感情のないやつって計算だけで合コン参加ですか!?
運命の男の人に期待をして参加してた女子達が可哀想になって来る。
「ふーん、だからプロフィールがバレバレの内海さんとは次のデートのお約束ですか?」
「何の話やねん?」
「新作映画に行くんやろ?」
「なんで内海と行くねん。連絡先も知らんのに。」
「教えたろか?」
そない言うてバッグから携帯を出す。
「うげっ!?」
メッセージが26件…。
順番に確認する。
拓也さんからは
『夕べは大丈夫でしたか?また連絡します。』
だけのメッセージ。
問題は…。
『夕べの事、説明してくれる!?』
『2人で打ち合わせして来てたんか?』
内海さんと木村さんからのラッシュのメッセージ。
しかもグループの方では
『やっぱり付き合ってんねんやん。』
『子供とちゃうんやから報告してよ。ちゃんと祝福してあげるからさ。』
そんな会話が繰り広げられてる。
ひとまず2人には
『お正月に説明するから、今は待ってて!』
と返事だけを返しておく。