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振り向けば…
第42章 神の湯…



モーテルに入り2人で1つのうどんを半分づつにして食べる。

その間に悠真がお風呂の浴槽にお湯を溜めてくれる。


「よく身体を温めろ。」

「うん…。」


ガラス張りで丸見えのお風呂に少し抵抗を感じる。


「さっさと入らんと風邪ひくぞ。」

「わかっとるし…。」


グズグズとする私に悠真が焦れたらしい。


「ほら、一緒に入ったるから。」


見事なフリチンを私に見せて悠真が全裸になる。

こうなると私は諦める習慣が付いた。

子供をお風呂に入れるように悠真が私を湯船に入れて抱きしめる。


「肩までちゃんと浸かれ。」

「大丈夫やて…、悠真は過保護過ぎるねん。」

「過保護ちゃうわ。」

「過保護やわ。お父さんと悠真は過保護やねん。お陰で私に自由はない。」

「来夢…。」


切ない顔をする悠真にやばいとは思う。


「それでも、お前だけは守りたいから…。」


俯いて自信を失くす悠真が嫌いだ。


「わかっとるから、悠真が守ってくれてるから私は大丈夫なんやって拓也さんだって言うてたし。」


慰めたつもりだった。


「拓也さんか…。」


悠真が寂しく笑う。

悠真の感情は掴みにくい。

私の方がそんな悠真に戸惑う。


「だから…、傍に居てよ。」

「当たり前やんけ。来夢は俺の家族やから。」


冷静な悠真はすぐに穏やかな笑顔を私に見せる。

お風呂を出て自分よりも先に私の髪や身体をバスタオルで拭いてくれる。


「ひとまず着替えがないから、これを着とけ。」


悠真が私に差し出したのはラリー見学で貰った真っ赤なTシャツ。

後にも先にも役に立ったのはこの時だけ。

ダサいねと悠真と笑いながらベッドに入る。


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