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振り向けば…
第46章 泥棒猫…
ただでさえ仕事が終わってない。
私は萌奈さんから感じるストレスでパニックを起こす状況にされてる。
常に頭で考える悠真からすれば、それは最悪の状況にしか感じない。
「やっぱり…、悠真の仕事が終わるまでは自分の部屋に帰るよ。」
悠真の仕事が終わらない限り私は邪魔なだけだと自分を責めてまう。
「来夢はここに居ればええから…。」
私の不安を取り除くのに必死な悠真が居る。
昼からは時間短縮の為に悠真と2人で大量の食料を買い出しに出掛ける。
ひとまずは2人で4日分の食料…。
「仕事以外は外に出るな。」
悠真が私にそう言い聞かせる。
食料の買い出しの後の悠真は仕事部屋に籠る。
私は悠真の寝室の扉を睨みつける。
私の心と戦う為に私はこの部屋に入らなければならないと考える。
気分はお化け屋敷に入る感じがする。
そろりそろりと扉を開けて中の様子を見る。
元々、ダブルベッド以外は何もない部屋。
今もそのベッドしかないのは確認した。
それでも…。
まずは床を掃除する。
例え髪の毛1本でも、あの人の存在を残さないと決めたから…。
悠真の仕事の邪魔になるとは思うけど、私は執拗に掃除をする。
ベッドのシーツを外してゴミ袋にまとめる。
クローゼットの中も全てチェックをして掃除する。
一応、悠真がクローゼットは萌奈さんに触るなとは言うてたらしいけど彼女を信用してない私は神経質に全てを確認して片付けて行く。
彼女が使ってた歯ブラシも捨てて新しく買った私の歯ブラシを設置する。
そして最後に私がするべき事は…。
「悠真…?」
「んー?」
仕事をしながらの生返事。
「コンドームはどこや?」
「はぁ!?」
悠真が慌てて私を見た。