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振り向けば…
第46章 泥棒猫…



「そんなもん、どないする気や!?」

「残数の確認するだけや。」

「もしかしてお前…、俺を疑ってる?」

「信じてるよ。でも自分の中で決定的な証拠が欲しいだけや。」


最後に悠真が私を抱いたのはクリスマスイブ。

残りが8個はあるから後8回は出来ると言うてた悠真を蹴飛ばした覚えだけはある。


「俺の鞄の中…。」


悠真がいつも持ち歩くセカンドバッグのを悠真が指差して私に言う。


「半年前のを持ち歩いてんの?」

「買いに行く暇があるように見えるか!?」


悠真がヒクヒクと顔を引き攣かせる。

これ以上の仕事の邪魔をする気はないから黙って悠真の鞄の中のチェックをする。

クリスマスイブに見たコンドームがまだちゃんと8個連なったままな事実に安堵する。

さすがに避妊無しで萌奈さんを抱く事だけは有り得ないから、悠真を信じてやるしかない。


「これ、捨てるで?」

「ああ、仕事が終わったら新しいの買いに行く。」


悠真がクスクスと笑いながら仕事をする。

全ての片付けが終わった私はやっとスッキリとした気分になって落ち着いてた。

後は悠真の家を出ずにひたすら悠真の仕事が終わるのを待つだけの生活。


「ほんまに終わりそう?」

「お前が仕事に行ってる間には間違いなく終わる。」


ご飯を食べながら悠真が約束をしてくれる。

翌日から2日間は私は仕事だからと朝ご飯の用意をしてから悠真の家を出た。

連休中の仕事だから夕方の早い時間には帰れる。

車を駐車場に停めてから悠真のマンションに向かう。

途中のコンビニで悠真のオヤツにプリンやジュースを買うてやる。

仕事中は私が居なければお昼ご飯とかまともに食べない悠真だから甘い物だけを買うておけば仕事をしながらでも少しは食べてくれる。


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