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振り向けば…
第52章 無事だよ…
この、ひと月後…。
まさかの状況に私は追い込まれる事になる。
藤井さんとは無事に管理委託の契約を済ませ、悠真とは相変わらずの日々…。
「来夢…。」
仕事が比較的に楽な時期だと週末は必ず私にべったりになる悠真。
朝っぱらから私の顔中を撫で回してキスを繰り返し挙げ句にはベッドに連れ込もうという状況。
「お父さんに釘を刺されたやろ?」
週末しか会わないのに…。
ひと月でコンドームを2箱買えば、さすがに嫌味を言うてやりたくなる。
「それを言うな…、恐怖で萎える。」
「少しは萎えろ!」
「だが断る!」
掃除やら洗濯をしながら悠真を蹴飛ばしてやる。
そんな風に悠真の家に週末は転がり込む私。
「来夢はなんかやりたい事あるんか?」
「悠真は?」
「そりゃ、ネココスプレの来夢さんを1日中弄り倒す事に決まってる。」
「それ、却下な。」
「やって…、お願いします。」
通販でマジにネココスプレの衣装を購入した悠真。
冗談じゃないと思う。
虎柄のファーで出来たチューブトップのビキニ。
お揃いの虎柄パンツは股間部分にファスナー付き。
それにファーの膝下までの靴下にモコモコ手袋とネコ耳…。
あかんのが尻尾…。
いわゆる肉棒型のバイブの後ろに尻尾が生えており尻尾の先にバイブのスイッチがある。
事ある毎に悠真がそれを使いたがる。
理由は…。
それなら私が妊娠しないからお父さんに怒られないとアホの悠真が考えてるからだ。
そのアホを説得して道具を使わせない結果が朝昼晩に及ぶエッチ三昧…。
SEX三昧は嫌だと私が言えば映画や買い物に連れてってはくれるけど、家に帰れば結局は悠真が私の身体を触り倒す。
「なぁ、来夢…、してくれや。」
「やだってば…。」
この日もなんとか私にYESを言わせようと私の身体中を撫でて悠真がじゃれて来る。
「エッチだけの関係はセフレやぞ。」
「だから、来夢が何をしたいか聞いとるやろ?」
それは悠真の言う通りである。