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振り向けば…
第52章 無事だよ…



「阪神の時に比べば揺れは小さいけど…、とにかく落ち着いて動きましょう。」


冷静な岩谷さんのお陰で私の頭も冷静になる。


「宮崎さんは来てるかしら?」


再び工事部の扉を開くと契約ファイルや図面が収まったステンレスの棚を工事部の人達と押さえてる宮崎さんの姿が目に入る。


「宮崎さん…。」

「森本さんか、社長室に行くぞ。」


宮崎さんも私と同じ考えだ。

まずは社長さんの判断を仰ぐ。

そこから私と宮崎さんで二手に分かれて工事部の人達の手配を考える。

宮崎さんと3階に向かう階段を登る。


「現場は無事だと思いますか?」

「森本さんの現場にはホイールクレーンが入ってなかったか?」


基礎工事の杭打ちをする為に使う高層重機…。

そんな物がこの地震で倒れたら近隣への被害は半端ない事になる。


「それは先週に終わってて今日はミキサーが入る予定でした。」

「なら、無事やろ。」


お互いの現場に二次災害を起こす危険な物がない事の確認をしてホッとする。

3階への階段を登り切る瞬間…。


「宮崎!今の段階でとにかく出勤してる全員を会議室に集めろ!緊急朝礼や。」


私達の横をすり抜けるようにして社長さんが叫びながら階段を降りて行く。


「なら、私が1階に…。」


宮崎さんに2階の工事部を任せて私は一気に1階へと階段を降りる。

まずは営業部の扉を開ける。

工事部と違い、この時間に出勤してる社員が少ないのが営業部。

営業部は朝礼がない。

うちの会社の社長さんは営業の成績だけを残せるならば営業部に関しては出勤時間などをうるさくは言わない人だ。


「社長さんが緊急朝礼を行います。今、出勤してる人だけで構わないので会議室の方にお願いします。」


まだ2人ほどしか居ない営業部に向かってそう叫ぶ。


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