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振り向けば…
第52章 無事だよ…



「以上、解散!」


僅か5分の朝礼…。


「岩谷!お前は森本さんに付け!」


宮崎さんが叫ぶ。


「私なら…。」


1人で大丈夫と言いかけて止まる。

余震で起きる二次災害の方が恐ろしいと誰もが知ってる以上は2人行動は当たり前の事だ。

落ち着かなければ…。

自分を冷静にする。

会議室を出てすぐにお母さんに連絡をする。

話中の答えが返って来た。

もう回線がパンクしてる?

次はお父さん…。

やはり話中…。

止めてよ…。

次はお父さんの会社…。


『はい、○○興業です。』

「真(しん)兄ちゃん?」


お父さんの後輩で真二(しんじ)さんの声がするとやっと安心する。


『来夢ちゃんか?無事か?』

「うん、大丈夫。今は会社やねんけど通常勤務やんねん。家族の安全確認だけしたら仕事せなあかんのやけどお父さんもお母さんも電話が繋がれへん。」

『あー…、社長なら奥さんと電話中やわ。』


ラブラブ夫婦め!

羨ましい分の怒りが湧く。

真兄ちゃんの後ろから


『来夢か?無事なんか?』


とお父さんの声がする。


『来夢ちゃん、会社で無事です。』

『代われ!』


そない叫ぶお父さんが真兄ちゃんから受話器を奪う音がする。


『来夢!』

「お父さん…、私は大丈夫。会社が通常勤務やから連絡しただけよ。お母さんは?」

『お母さんも大丈夫や。家の方は皿1つ割れてないらしい。アパートの方を奈美が今見に行っとる。』

「なら、皆んな無事やね?」

『大丈夫や、だからお前も気を付けて出来るだけ早く帰って来いよ。』

「わかった。」


早々にお父さんとの電話を切る。


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