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振り向けば…
第57章 主婦って…



「大丈夫や。諦めたらあかんねやろ?」


悠真が穏やかな顔で笑うてた。

私が行方不明になったら諦めずに探せと私が望んだから悠真は諦めないと約束をしてくれる。

悠真を信じるしかないのだと無理矢理に自分を納得させて家に帰る。

家ではお寿司屋から帰って来たお父さんがまだご機嫌でビールを飲んでる。


「お父さん!」

「おうっ、今日は珍しく帰って来たんか?」


いつもいつも悠真のところに転がり込んで帰らない私への嫌味。


「私と悠真との付き合いまでを反対してる訳やないんやろ?」

「そりゃな。悠真なら来夢にベタ惚れやからお前にとってもええ事やろ。」

「だったら、なんで結婚はあかんのよ?」

「さぁなー?」


酔っ払ったフリをしてお父さんがとぼける。

大人気なく、いつまでも子供なお父さん。

私が何を言うても聞く耳を持たずに


「そろそろ寝るわ。」


と言うて私から逃げてまう。

全く意味がわからん。

何が問題なん?

私があかんのか?

悠真があかんのか?

1人になると、ただそればかりを考える。

翌日の日曜日。

夕方になり悠真が家にやって来た。


「悠真…。」


私が声を掛けても悠真はリビングでタバコを吸うお父さんしか見てない。


「オッチャン…、挑戦する権利は無限か?」


悠真がお父さんに確認する。

自分がどうすればええんかわからん時の悠真はそうやって様々な情報を集めるやり方をする。

今はお父さんから僅かな情報を引き出そうとしとる。


「なんぼでもかかって来いや。」


お父さんはニヤニヤと笑うだけや。

だから悠真はお父さんに腕相撲を挑む。

結果は瞬殺。

それでも悠真は穏やかに笑うてる。


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