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振り向けば…
第58章 それは反則だから…



そのリクエストを考える気力すらない。

疲れ過ぎてる。

片付けても片付けても終わらない報告書。

現場は好きだけど事務職は苦手な私。


「来夢?」


お風呂で私の頭を洗う悠真が私の顔を覗き込む。

相当ぼんやりとしてたらしい。


「あー…、大丈夫…。」


苦笑いをして誤魔化す。


「そんなに疲れてんのか?」


私の作り笑いには敏感な奴だと思う。


「書類仕事が山積みで出社拒否したくなる。」

「不登校の子供かよ…。」


呆れた悠真がクスクス笑うて私のお風呂を済ませてくれる。

悠真がずっと子供扱いするからやろ。

疲れてるからいじける事しか出来ない。


「明日、何も考えたくない。」

「んじゃ、俺の好きにしてええか?」

「何をする気や?」

「来夢さんに猫耳付けてナニをする。」

「却下!」

「即答で却下すんな!」

「だが断る…。」

「ケチ…。」


ため息が出た。

くだらない冗談にすら疲れてまう。

笑えない私を悠真が心配ばかりする。


「今夜は早めに寝るか?」


今は何をしてもテンションが上がらない。

そんなピリピリとした私を必死に落ち着かせようとする悠真を気遣ってやる余裕すらない。


「ゆう…。」

「わかっとる。焦るな。」


ベッドに入れた私の頭にキスをして私の髪を繰り返し撫でながら私を寝かせる事しか悠真は考えない。

疲れて眠ったはずなのに…。

深夜に目が覚めて悠真を探す。

今夜はリビングでライブ映像を観てる悠真。

せっかくのホームシアターのスピーカーからは最低限の音量しか流れてない。


「迫力がないやろ?」

「起きてもうたんか?」

「まだ…、眠い。」


ソファーに座る悠真の上に跨いで座る。


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