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振り向けば…
第58章 それは反則だから…
本気で結婚をするなら、この眠らない人と暮らす事に慣れる必要がある。
私の仕事に寝不足は天敵。
自分の体力がもつかとか不安になる。
悠真に不安な顔を向ける私に悠真が眉を顰める。
ライブ映像を消して子供を抱っこするように私を抱き上げてベッドに戻す。
「悪いな。」
そんな言葉を口にして悠真が私にキスをする。
私が疲れてるのは理解をしてる。
だけど私が不安な顔をするから悠真は私を抱く。
いつもとは違う。
いつもの悠真なら私の身体中を弄り倒して楽しむようなSEXをする。
この日の悠真は違う。
多少、控えめな前戯をするとすぐ様に私の中へと挿入を試みる。
「悠真…?」
「悪い、痛かったか?」
小さく首を横に振る。
完全に覚えた悠真の身体だから、多少の事で痛みを感じたりはしない。
ただ焦れったい。
もどかしい。
こんな抱き方をする人じゃないと思うだけで悠真を知らない人のように感じる。
「ゆう…。」
私の上でほとんど動かない悠真。
顔中にキスだけを繰り返し私の身体の奥だけを押すように腰を突き上げて来る。
変に動かない悠真をはっきりと感じる。
私の方が変に悠真を締め付けて腰を浮かせて悠真との繋がりに興奮する。
「ゆう!」
「イキそうか?」
繋がりだけを求めるように私にキスしかしない悠真。
「やだ…、なんか変…。」
悠真が動かない分、私の身体が勝手に動く。
その身体を押さえ付けるように悠真が抱き締める。
「イッてええから…、しんどいなら寝てもうてもええから…。」
切ない顔をする悠真に胸が痛くなる。
私が疲れた顔しかしないから悠真が私に怯えてる。