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振り向けば…
第58章 それは反則だから…



大人気ない父親。

私がどんな作戦を使おうと私に勝てるはずがないとわかり切って勝負をする負けず嫌いの父親。

何年かかっても悠真に勝たせる気なんかないのだとお父さんの気持ちに気付いた。


「そんなに私と悠真を結婚させたくないの?」

「今のお前らじゃ、すぐに離婚するやろ。」

「離婚なんかしないってば!」

「ほらほら、口ばっかり動かしてたら腕に全然力が入ってへんぞ。」


とっくに勝負は見えてるのにお父さんは私にトドメを刺さずに弄ぶ。

悔しかった。

勝てない事にじゃない。

私と悠真がすぐに離婚すると決めつけてるお父さんに悔しさしか感じなかった。


「もう、降参か?」


これ以上の力が入らない私にお父さんが確認する。

ええからトドメを刺しなよ。

私の気持ちが諦める。

その瞬間…。


「悪いな…、オッチャン…。」


そない言うた悠真が私の後ろから私の手に大きな手を重ねてた。


「うおっ!?」


お父さんが妙な悲鳴を上げる。

次の瞬間には私と悠真の手はお父さんの腕をテーブルにねじ伏せてた。


「勝ったな。」


悠真が私に笑顔を見せてそない言う。


「アホか!?悠真…!?」


反則や!

そう叫ぼうとするとお父さんが


「あちゃー、負けてもうたな。」


と言うてゲラゲラと笑い出す。

悠真もお父さんと一緒に笑うてる。

私だけがさっぱり状況がわからんと唖然としてる。


「なぁ、来夢。反則とか真面目に考えんな。」


お父さんが私の頭を軽くポンポンと叩いて撫でる。


「でも…。」

「これは公式戦とかとちゃうぞ?そもそも来夢にはなんぼでもハンデをやる言うたやろ。俺はその段階で悠真をハンデとして使うと思うてたんやけどな。」


お父さんが呆れた顔を私に向けていた。


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