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振り向けば…
第60章 振り向けば…



されど悠真…。

やはり悠真…。

私の質問には生返事だけをして車を走らせる。

目的地は夕食の為のレストラン。

夕日が沈むビーチを一望出来るテラスでの食事。

テーブルにはキャンドルライト…。

お料理は島で取れた食材を使ったフレンチのコース料理を出すというちょっと高級感のあるお店。

お酒が苦手な私でも飲める軽いスパークリングワインというオマケ付き。

普段なら絶対に悠真が選ばないようなお店。

フレンチのコース料理程度じゃ悠真のお腹は満たされない。

てっきり、ガッツリステーキか焼肉や海の幸のお寿司屋だと思うてた。

わざわざムードたっぷりの食事を旅行先で悠真が用意してくれてるなんて考えてもみなかった。


「このレストラン素敵だよね。なんで、わざわざこのお店にしたの?」


お酒で少しご機嫌気味の私。

笑顔で悠真に聞いたのにバツの悪い顔をする悠真は一瞬で私から目を逸らす。


「あー…、あれだな…。プロポーズのやり直しをする予定があったんやけどな。」


モゴモゴと悠真が言い訳をする。


「はぁ!?」


胸元にある指輪に触れて確認をする。

指輪を先に渡しといてプロポーズ!?

悠真がやりたい事の意味がわからない私の叫びに悠真がチラリと私を見る。


「来夢がキレるからやろ…。」


ボソリと悠真が呟いた。

つまり私がキレたせいでプロポーズのやり直しの段取りに失敗したと言いたいらしい。


「悠真が悪いんやろ!」

「だから…、そうやって来夢はすぐ俺に対してキレるやんけ。」

「キレさせるからやん。」

「だったら、なんで俺と結婚しようと思うねん?」


悠真の質問に固まった。

まさか改めて聞かれるとか思うてなかったから真っ直ぐに私を見て聞かれたら、やたらと照れ臭い。


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