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振り向けば…
第7章 いつか連れてったる…
溝口先輩とは相変わらず緊張して会う。
いつも、こんちゃん先輩達が一緒だから…。
2年生の中に私だけが1年生…。
「来夢も文理選択やな。」
先輩達からそんな事を聞かれる。
「文系?」
「理数です。」
「嘘っ!?頭ええんやん。」
有名人メンバーで理数は日下先輩だけ…。
ついつい日下先輩とばかり話をする。
「微分積分はやっぱり難しいですか?」
「慣れるしかないわ。」
「数をこなす?」
「そう、山ほど問題集が出てるから、それを片っ端からやっつける感じ。」
「英語は?」
「まずは中学英語を完璧にするのがポイント。」
日下先輩と話をすれば溝口先輩が嫌な顔をする。
「日下…、来夢は俺のや。」
そう言って私を日下先輩から引き離す。
「別に…、取らへんって…。」
日下先輩はそない言うて笑うけど溝口先輩は笑ろうてない。
噂では前の彼女が日下先輩の方がいいとか言うて別れたとか聞いた。
独占欲が強いのに溝口先輩はいつも集団の中にいる。
私はその集団に緊張ばかりしてるだけ…。
春休みも先輩達と集団行動をする。
気付けば2年生になってた。
理数だけど美保も同じクラスでホッとする。
チャラい系の女子は皆んな文系だから静かなクラスだと思ったのに…。
「やっぱ、女と車は欲しいよな。」
「車はともかく女が難しい。」
「ここはやはり、俺のこの才能で手に入れるしかないか!?」
「何の才能やねん?」
「テクニックってやつ?」
またしても悠真が同じクラスにいる。
「俺のテクニックを見せたろか?」
変態仲間の駿は文系に行ったけど陽斗が理数で同じクラスだから悠真が陽斗を抱きしめる。
「人前じゃイヤよ…。」
陽斗が悠真とコントをやってる。