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振り向けば…
第7章 いつか連れてったる…



部活は3年生には最後の大会。


「そろそろ、やっとく?」


ラジカセの準備をする溝口先輩に寂しくなる。

水泳の練習よりもパラパラの練習ばかりをやりたがる溝口先輩…。

新しく入った1年生は男子が3人に女子が2人。

その1年生の女の子が


「溝口先輩…、踊ってぇ。」


と甘い声で強請るからますます練習をしなくなった。

先輩のバタフライが見れるのは最後なのに…。

寂しくて俯いてまう。


「来夢…、どうした?」

「先輩の泳ぎが見たかったから…。」

「俺の?」

「先輩のバタフライが一番カッコよくて好きです。」

「ほんなら、後5本だけ泳いだるからタイムを見といてくれ。」


1本が100m…。

私の為に後500mを泳いでくれると先輩が言う。

1年生の女子が膨れっ面をするけど私は先輩のバタフライが好きだった。

それでも大阪大会で先輩の夏は終わる。


「まぁ…、受験するし…。」


溝口先輩が呟いた。

インターハイに行かなければ、大学からの水泳部の勧誘は難しい。


「来夢は今年は応援団はやらないのか?」


昼休みにこんちゃん先輩達からそう聞かれる。


「今年は…、お父さんがまだ入院してて無理です。」


今回のお父さんの入院は長い。

完全に癌を消すと病院側が頑張ってる。


「お父さんが?」

「そりゃ、応援団なんか無理やな。」


先輩達が納得をしてくれる。

悠真は応援団に出るらしい。

噂では来年の団長は悠真だと言われてる。

夏休みは溝口先輩達と遊びながらお父さんの病院に通うという生活。

夏期講習にも行き苦手な科目を出来るだけ失くす。


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