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ありがとうを君に…
第13章 四つ葉のクローバー
「私、クリスマスに先生と一緒に過ごせると思って
嬉しかったの…クリスマスに会える…先生に会える
って、嬉しくて嬉しくて…たまらなくて…プレゼント
渡したくて買いに行ったの…あの日、天神まで…」
「………」
「私が歩いて進むその先に、先生と奥様、そして
子供さんがいて…私咄嗟に隠れたんだけど、先生の
声が聞こえたの…
先生…奥様と子供さんと仲良く食事に行く所だった
3人笑って楽しそうで…
私は、私は…先生の隣に私は…居てはいけない…
そんな事、普通わかる事なのに…
私浮かれて舞い上がってたの…
先生から付き合おうって、何も言われてないのに
彼女にでもなったつもりでいたのかも…」
「仁実…」
「笑っちゃうでしょう、フフフッ…でも、やっぱり
私は先生が大好きで…
だけど、あの日…クリスマスの日、私に大事な話が
あるって…
あーっ、先生…私とはもう会えないって、そんな話
するんだなって、先生の口から聞きたくなくて…
だから、次に日にってお願いして…最初で最後の
私のわがままを聞いてもらったの…」