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ありがとうを君に…
第13章 四つ葉のクローバー
「もう二度と先生の前には絶対に現れないって
思ってたのに…ごめんなさい。
この病院に居るって、知らなかったから…
でも、先生の前には姿を見せないようにします
から…迷惑だけは掛けないようにしますから…
本当にごめんなさい…」
「ちょっといいかい…仁実、君は何か勘違いを
していないかい?
俺が君と…もう会わないって言おうとしていた?
そんな事ありえない…
俺が言いたかった事は…俺が君に言いたかった
大事な話は…君との、俺と君の未来の話がした
かったんだ!
これからずっと、俺の横に居て欲しいと…
俺のそばにずっと居て欲しいと…
でも、目を覚ますと…もう君はどこにも居なかった
俺の目の前から居なくなってたんだ…」
「嘘っ…嘘です…そんなの…」
「嘘なんかじゃないよ」
「だって…だって先生には奥様も、子供さんも
いるじゃないですか!…未来の話なんて…」