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ありがとうを君に…
第14章 告白
「仁実が…仁実の声が、“先生ここだよ”って
呼んだんだ…振り返ってクローバーの方を見たら
色のない景色なのに、ある1ヶ所だけ緑色だった
んだ…
それでその場所に行ってしゃがんでクローバーを
見たら…四つ葉だったんだ、ビックリだろ!
その時だよ、誰かがこっちに来て倖太と話し出して…
俺はそのクローバーを摘んでいた…
立ち上がり振り返って、立っている人を見ると…
仁実、君が立っていたんだ
抱きしめるのを我慢するの大変だったよ 笑
このクローバーは仁実だよ、仁実が俺を呼んで
俺が仁実を捕まえて…
もう、離れたくない…離したくないんだ、仁実…」
いつの間にか横にいる先生は、私をギュッと
抱きしめてくれる
「ヤバイ、離れられなくなりそうだよ…
仁実、俺は本当に君だけだから、あの別れた日も
今までも、そしてこれからも…」
「先生…」