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ありがとうを君に…
第15章 親孝行
「かしこまって…どんなお話でしょうか? 笑」
「仁実さんの事なんですが…というか、私達2人の
事なんですが…
7年前、仁実さんが入院して私が主治医をする事に
なりましたが、私はずっと仁実さんの事が好きで
した、そして、仁実さんも私の事が好きだと言って
くれてました
実はその時、私達はお互い既婚者だったんですが
お互いが離婚を考えていた者同士でもありました
退院後、なかなか会えませんでしたが、毎日メール
のやり取りはしていたんです…
だけど、相手に負担を掛けないよう思っている内に
勘違いが生じて…仁実さんは私の前から居なく
なってしまいました
その時、私は離婚が成立して、仁実さんに告白する
つもりだったんです…
結局それも出来ないまま、7年が経っていました
だから、子供が生まれていた事も全然知らなかった
んです
倖太は、私と仁実さんの子供です、大切に育てて
くれた…仁実さんとお母さんには、感謝しかありま
せん、本当に有難うございました」