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ありがとうを君に…
第17章 ありがとうを君に…

ちゃんと自分の口で、倖太に話してくれてる。
倖太の事、1人の人間として見てくれて…倖太の
気持ちを、ちゃんと聞こうとしてくれてるんだ。

「あぁ…ダメかな、倖太のパパになるの…
先生じゃダメかな…」

「先生…ボク、今度からパパって呼んでいいの?
先生の事、パパって言っていいの?」

「倖太、パパって呼んでくれるのか?パパに
なってもいいのか?」

「ボク、すっごく嬉しいよ!!ボクのパパになって
くれてありがとう。ご飯も、お風呂も、寝るのも
一緒だぁ!ママーッ…やったー!!」

倖太、こんなに喜んで…こんなに嬉しそうで…
今まで寂しがる姿を見せなかった倖太、本当は
パパが欲しかったんだよね。

きっと、私の前では強くいなきゃって、小さいのに
思ってたんだよね。

倖太のこの姿が見れただけで、私は…

「グスンッ…グスンッ…先生…」

「仁実、お母さんも倖太もOKしてくれたよ。
俺と結婚してくれる?俺を、倖太のパパに…
仁実の旦那さんにしてくれる?
高山倖太と高山仁実になってくれる?」

「先生…うっ…うっ… はいっ…よろしくお願い
します…」

「よっしゃー!!ありがとう…
仁実、倖太、本当にありがとう」

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