この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ありがとうを君に…
第17章 ありがとうを君に…
ちゃんと自分の口で、倖太に話してくれてる。
倖太の事、1人の人間として見てくれて…倖太の
気持ちを、ちゃんと聞こうとしてくれてるんだ。
「あぁ…ダメかな、倖太のパパになるの…
先生じゃダメかな…」
「先生…ボク、今度からパパって呼んでいいの?
先生の事、パパって言っていいの?」
「倖太、パパって呼んでくれるのか?パパに
なってもいいのか?」
「ボク、すっごく嬉しいよ!!ボクのパパになって
くれてありがとう。ご飯も、お風呂も、寝るのも
一緒だぁ!ママーッ…やったー!!」
倖太、こんなに喜んで…こんなに嬉しそうで…
今まで寂しがる姿を見せなかった倖太、本当は
パパが欲しかったんだよね。
きっと、私の前では強くいなきゃって、小さいのに
思ってたんだよね。
倖太のこの姿が見れただけで、私は…
「グスンッ…グスンッ…先生…」
「仁実、お母さんも倖太もOKしてくれたよ。
俺と結婚してくれる?俺を、倖太のパパに…
仁実の旦那さんにしてくれる?
高山倖太と高山仁実になってくれる?」
「先生…うっ…うっ… はいっ…よろしくお願い
します…」
「よっしゃー!!ありがとう…
仁実、倖太、本当にありがとう」