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ありがとうを君に…
第4章 孤独

今日から私も仕事スタート
実家の皆さんへのお土産を抱え、初出勤

ドキドキッ…私に出来るだろうか
心配はあるが、それなりに仕事をやってきた
のだからきっとやっていけるだろう

お父様、お母様へのお土産を渡し
お姉様は外の仕事をしている為いないので
帰ってきてから渡す事にした

そして、結婚式でお仲人をしてくださった
ご夫婦へのお土産

お父様の知り合いのご夫婦だったので
お父様お母様へ、私達だけで渡した方がいいのか
4人でご挨拶と共に渡した方がいいのか相談

しかし、返ってきた言葉は…

「そんな物、渡さないでくれ!」
だった

「えっ?……」

私は私なりに、選んだつもりだった
ご年配でもあるので、派手にならないようにと
落ち着いた感じのペアの腕時計
しかも、ちゃんとしたブランドなのに…

まさか…まさかそんな事言われると思って
いなかった私は、言葉が出ない

横に居る誠一を見ても、何か言ってくれる
訳でもなく「そうか……」と、言っただけだった


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