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ありがとうを君に…
第6章 不調
「大野さん、さっきあなたが寝ている時に
ご主人にはお話ししました
今回は残念ながら流産になってしまったんだけど
流産っていうのは、決してお母さんが悪いとか
そんなのわからないの
赤ちゃんが育たないとか、染色体異常とか…
本当に色々あってね、だからあなたが悪いんじゃ
ないって事だけはしっかり受け止めてほしい
先ずは今日ゆっくり休んで、夕食も出るから
なるべく食べてください
明日また診察してから退院しましょう
これからの事、不安があればまた明日言って
くださいね」
先生が部屋を出て、その後誠一も、また明日来る
と帰っていった
静かになった部屋…お腹に手を当て
「もう…いないんだよね…」
つい口から出てしまった
言葉となり口から出ると、また辛さが私を
襲ってくる…