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ありがとうを君に…
第7章 出会い

今の病室は2人部屋、お隣はおばあちゃんで
ずっと寝ているようだ

ただ、いびきと唸り声が酷く、今の私は
それだけで気分が悪くなってしまう

言いにくかったが看護師さんに伝えると
部屋が空いてるから移動しましょうと
言ってくれた

移動した部屋は1人部屋
とにかく静かに、今はあまり人には会いたく
ない、特に誠一の家族には……


部屋を移動して初めて主治医の名前を見た
ベッドサイドに書いてる名前…
「高山 倖介」
と、書かれていた

あの先生、高山先生って言うんだ…

入院して、10日…2週間…と過ぎていく
食事はほんの少しだが、口に入れるように
している
それでも、食べた内には入らないような量だ

なかなか点滴も外れない、もっと食べれるように
ならなきゃ…

気持ちばかりが先走り、焦ってばかりだ

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