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ありがとうを君に…
第7章 出会い

自動ドアが開き外へ出る

キラキラして眩しい…
空気をいっぱい吸い込む…

元気だった頃は気付かなかった

空気には匂いがあったんだ…
自然の匂いがあったんだ…

涙が込み上げてくる…

この気持ち、元気な時にはわからなかった
こんな状態になって初めて気付く
健康というものが、どんなに有難い事か
どんなに素晴らしい事か。

私、早く元気になりたい…ならなきゃ…



病室に戻り、少しすると先生が来た

「さて、今日の調子はどうかな?」
「先生、あのね…今日ね…」

私は今日の院内探検、そして少しだけ外に
出た事を話した

1人でしゃべり続ける私を、いつものように
優しく笑って見てくれている

「楽しかったんだなー、そんな事なら私も一緒に
行きたかったなぁ」

嘘だとわかっていても、嬉しいと思っている
私が、いた…

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