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ありがとうを君に…
第8章 別れ
「ハーッ…」
今のだけでなんかすっごい疲れてしまった
先生には今の事、言わない方がいいかな…
今日も笑顔の先生が部屋に入ってくる
「さて、今日の調子はどうかな?」
「クスクスッ…大丈夫です」
「うん、それはよかった…何かいい事でも
あったの?何だか嬉しそうだけど」
「先生って、モテるんだなって思って…フフッ」
あっ、言っちゃった!
「何だよそれ…私は全然モテないよ」
「そう思ってるのは、先生だけかも クスクスッ」
「私は仁実だけに…あっ、イヤッ…何だ…えっと…」
えっ?…今何て言おうとしたの?しかも仁実って…
聞きたいけど、聞けないよ…
「ところで、歩く練習は続けてる?」
「少しずつだけど頑張ってます」
「そうか、退院に向けて頑張ろうな仁実!」
「えっ////…あっ、ハイッ…///// 」
どうしよう…顔が熱くて、きっと私真っ赤に
なってるはず…顔を上げれないよ
そんな私を見て、先生は「フフッ」と笑い
私の頭に手を乗せ、髪をクシャクシャッとした