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ありがとうを君に…
第10章 クリスマス
こんなに人がいっぱいいる中で、あの人の声は
しっかり私の耳に届いたの…
「ユウスケ、何食べたい?今日は好きなだけ
食べたい物、食べていいぞ!ミチコは何が
いい?2人で決めていいから」
「本当に?何にしようかしらね?ユウスケ…」
「え~、パパも一緒に考えてよ~♪」
「そうか?じゃ、3人で考えよう 笑」
誰が見ても幸せそうな親子…それは間違いナシだ
早く、早くこの場から立ち去らなきゃ…
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ハッ…ハッ…ハッ…ハッ……
私って…私って先生の何だっけ?
そういえば、私、先生から好きだと言われたけど
付き合おうって言われてない…
ハハハッ…そりゃそうだ、先生には奥様がいて
子供さんがいて…
別居してるって言ったの、嘘だったのかなー…
離婚するって、前提だって言ってたの、嘘だった
のかなー…
私ってバカだ、そんな事誰でもわかる事なのに
本当に、バカとしか言いようがない
付き合ってると思ってた?
先生の一番になれると思ってた?
そんな訳ないのにね…
それでもやっぱり好きだと思ってしまう…
会いたいと思ってしまう…