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堕とされた女たち ~回収屋物語~
第5章 ヤンギャル 鈴音(すずね)26歳。独身。
「金額で選んで貰ってもいいんだよ。」

「見ることできる?」

「返済するより、バイトしたほうがいいと思うけどね。」

「金貸し屋がそんなんでいいの?」

「月々の返済でも、依頼者からの返礼金でも、どっちでもいいんだよ。キミみたいな人が困っている時の助け舟になればね。」

「なるほどね。でも、今日中に現金になるの?」

「うちのスタッフが来れば、すぐにでも撮影できるし。即現金払いだから。」

「ここで撮るの?」

「はい。隣のスタジオで。」

「どんなバイトがあるのか見せて。」

バイト一覧表を出す。


ビデオ撮影(本番有り)、コスプレ撮影(ビデオ・写真)、着エロ(ビデオ・写真)

水着撮影(ビデオ・写真)、過激着エロ(ビデオ・写真)。


「やっぱり、AVじゃん。」

「そんなのもあるよ。1撮影20万円だからね。」

「コスプレって、どんな衣装?」

「魔法少女とか、くノ一とか、だったような。」

「魔法少女って、カノンちゃん?」

「そうそう、カノンちゃん。カノンちゃんだよ。」

「へぇ、最新!」

「あまり、そっちは詳しくないけど、うちのスタッフは知ってたなぁ!。」

それから、全ての撮影値段を伝えた。

「着エロと、過激着エロの違いを説明して。」

「着エロは、見えるか見えないかのギリ撮りで、過激着エロは、透けて見えたり、ちょっと見えたりだよ。」

「それで値段も、こんなに違うんだ。」

「そうですね。見える見えないでは、違いが当然ありますよ。見せても、見せないでも同じなら見せないでしょ?」

「コスプレと着エロと水着で、お願いします。」

「これからでもいい?」

「はい。今晩の飲み会分になれば。」

早速、デブオを呼び出す。

デブオが来るまでに、控室に案内して、衣裳をを見せた。

「本当にカノンちゃんの衣裳だ!」

「そうらしいね。そんなに人気なの?」

「ですよ。夜中に放送されてますし、みんな見てますよね。」

(みんな?俺は見てないぞ!)

デブオが到着して、控室に入ってきた。

2人が固まる。

「な、なんでキモオタが居るのよ。」

「ここの、社員だからな。そっちこそ、なんで居るんだよ。」

「モデルのバイト。」

「えっ、2人知り合い?」

「中学の同級生です。」

「そうか、じゃ、デブオ、お前が撮れ!」

「えぇ、キモオタに見せるの?」
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