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閃光
第1章 閃光
「……」

何処か、似ている……
もっと表情豊かに笑い、温かく柔らかい雰囲気ではあったが
どことなく、かつての恋人に……

凛を目の前にし、真翔の胸がドクドクと高鳴ってゆく
震える指先……
そっと親指を退け、三日月程に薄く瞼を閉じ、唇を寄せる

冷たい……

熱を持つ真翔の唇が触れると、冷えた凛の唇は火傷をしたかの様にビクッと反応し、少しだけ引く
しかし直ぐに無反応に切り替わり、睫毛を少し下げ、魅惑的な唇を少しだけ割ると、再びキスを待ち構えた

「………」

真翔は再びそっと唇を押し当てる

柔らかい……想像以上に気持ちいい感触に、真翔は更に深い所へと求めてしまう
唇の隙間から舌先を忍ばせれば、それをすんなりと受け入れてくれる

ねっとりと絡む粘膜と粘膜……

くちゅ、と小さく淫らな水音が、空に響く花火の音を遠ざける


……はぁ、…はぁ、


少し離れてはまた絡め
熱い息が交わる

まるであの日をやり直したかの様に、真翔の心が次第に満たされていく……

真翔の左手が凛の後頭部を包み
強く引き寄せると
より深く凛の腔内を舌で愛撫する

もう後悔など、しない様に……
深く、深く……



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