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姦譎の華
第19章 19
 声を震わせた稲田は、両手でヒップがつかんだまま焔柱のようになった肉槌を割れ目に沿わせ、準備運動をするかのようにゆるゆるとしごいた。多英は膝を踏みしめ、両の拳と額をつくと、窄まりを護るため犠牲となった媚肉が凌轢されゆくのを待った。

 ポタッ──

 またしても、聞こえた。
 まだ残っていたのかと、島尾の無節操をあげつらいたい気持ちを、

「おおっ……、すっ、すごいっ……。これはザーメンじゃないぞっ、マン汁こんなにマットに垂らして……、中までグッチョグチョだっ!」

 槌先が扉を開いてくるなり仰け反って、口を開けど一声も出せない多英に代わり、稲田が低劣な擬音でもって改悛させていく。

 島尾とは形が違う。そして獣の姿勢をとっているがために、抉られる向きも角度も違った。肉槌は弯曲する蜜路に合わせて撓り、着実に襞面を擦りつつ、やすやすと最奥まで到達した。軟蓋へ飛沫をふりかけられる。毒蛇に頭から突っ込まれ、秘室のきわをチロチロと舐められているかのようだ。

「そ、それじゃ、……い、いきますね」

 しっかりと構えた稲田が、そう通告してきた。

(……あっ……)

 覚悟を決めて激しい打突に備えていると、後退する蛇が完全に抜け出ていった。稲田は奮起するあまり、勢いを誤ってしまったのだと思った。

 直後、ヒップへ熱いものが触れた。

 何事かと振り返ると、蛇の口からピュッ……、ピュッと、天へ向け毒液が撃ち上がっている。

「そ、……それっ!!」

 呆然とする多英目がけ、谷から鎌首を伸ばした次の一弾は高く、山なりの白筋となって飛んできた、

「やぁっ……」

 急ぎ頭を下げたが、煮えた毒汁が降り注いだ。島尾同様、倉庫からずっと抑圧されてきた劣欲の爆発力は凄まじかった。遮るもののないぶん辺り構わず乱射され、気勢の良いものはうなじまで届き、ヒップをかすめてしまったものは腰のあたりに落ちて坂道となった背をトロトロと流れ落ちる。蛇が一息つく頃には、背中は無事なところはないほどの汚辱の汁にまみれていた。散毒のショックに腕を崩し、マットレスに突っ伏してしまおうとすると、

「……う、うそ……ほんと……に……?」
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