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姦譎の華
第19章 19
 何かの間違いだと思った。
 また、洞奥をチロリと舐められた。

 引いていく。今度は抜け出るようなことはなく、すぐに戻ってくる。

 さっきの凄まじい射精は幻だったのか。
 疑わしさが晴れないうちに、疑いようもない律動が始まっていた。

「うう……、あぁっ……、そんなっ……!」
「すごい、エッチですよ……バ、バックで、されるのが好きなんですね。ぶっ、不様なカッコでぶちこまれると、感じちゃうんでしょう?」
「うっ……、や……、こっ、こんなのって……、ああっ!」

 両腕を取られ、後方へと引っ張られる。上体がマットレスから浮くと、手綱のようにバランスを取りながら、膝立ちのヒップ目がけて猛然と肉槌が打ち込まれた。島尾のような重さも窮屈さも無い代わりに、接しているのは一点のみ、否が応にも交わる場所が強調される。

「オッパイぷるんぷるんさせてまあ……、さあっ、ちゃんと、自分のスケベな顔を見ましょうっ」

 応接室の窓よりも格段に小さかったが、プレイルームの壁には意匠として大小・高低こもごもの鏡が備えられていた。もちろん、入った時から気づいていた。とても見ることはできず、意識的に視界から排除していただけだ。

「……見るんですよっ、さもないと……」

 俯こうとするのを叱責するように、パンッと尻肌が鳴らされる。

「っ……! ……い、……いや、ま──」

 待って。

 打ち付けるだけ打ち付けておいて、蠕動を始めた肉槌がサッと体から抜け出ていくと、とっさに呼び止めそうになった。

「うおおぉっ……! そ、それっ……く、くらえっ……!!」

 身を起こしているというのに、再び放たれた射出は肩甲骨のあたりまで届き、ウエストへ向けて何条にも岐れて落ちてきた。酸液をかけられたのかというほどに、背に描かれた軌跡が焼けるように熱い。

「……うあぁっ……な、なに……もうっ……!」

 飛距離や熱さに驚いている暇はなかった。思う存分哮り終えた毒蛇は、硬度もさることながら角度までを増し、巣穴に戻るようにヌルリと挿ってきた。
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