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姦譎の華
第21章 21
「じゃ、二人仲良くはんぶんこ、といきましょう。島尾さんはそっちで」

 稲田は全裸に覆面という風体のまま平然と言い、多英の隣に腰掛けた。憮然としていた島尾もソファにつき、電話する前と同じ着座へと戻る。

「よっ……こいしょっ」

 右脚が担がれ、稲田のももの上に置かれた。
 島尾も左脚を取ろうとするが、腹がつかえて前屈できず、鼻息を荒くして懸命に腕を伸ばしている。

「自分から乗っけてやれよ。そんでスカートも捲れ」

 片脚を持ち上げられた時から、どんな格好をさせようとしているのか察しはついていた。ニットを胸上まで捲られ、背に捻じ込まれた手が、期待に張り詰めるバストを戒めていたブラをふっと緩ませると、

(ああっ……)

 むんずとモチーフが引き上げられるのに合わせ、多英は左脚を島尾の膝の上へと乗せた。スカートもたくし上げ、丈が長いせいでかさばる蛇腹を臍の位置で握り込む。派手に揺れ現れたバストとは対照的に、叢の濡れ萎なった頂が、窓から射し入る陽光に静かに照らされた。

 上下の禁陵を暴かれたわけだが、二人とも、まずは高さにまさる双つの山肌へと手を伸ばしてきた。島尾は裾野から掬ってはほぐし、稲田はいっぱいに広げた手のひらで頂上からつかみあげ、思い思いに揉み回される。どちらの頂点にも息づく杏色の実は、爪が掠っただけでも弾け落ちそうだ。

(うっ、ど……どうして)

 だが、バストは、まだよかった。全体が歪められると、見えない糸に吊られているかのような乳首の焦燥が、多少なりとも逃される。いっぽうもう一つの、おそろしくぬかるんだほうの丘へは、二人とも一向に訪れてはくれなかった。陽光と視姦だけでは何の感触もなく、手厚く嬲られるバストとの落差を思うにつけ、もどかしさだけが浮き彫りとなっていく。

「も、……もう、あの……」

 こんなことならブラを毟るだけでよかったろうに……自ら脚を開かせておきながら、熟れた果肉を延々と蔑ろにされるのは、猛烈に口惜しく、あまりにも惨めだった。

 このままでは内側からドロドロと爛れ落ちてしまう、願い出るなら島尾だ。そう断案して左を向くと、
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