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姦譎の華
第10章 10
 そう確信した矢先だった。
 あの女は言ったのだ──そんなことも知らないの。

 頭に血が上った。束の間少年の心に戻り、ある種厳かな気持ちで女体の神秘を鑑賞していたというのに、肉茎の未熟さを貶されたのだ。

 純真を踏みにじられた憤りに任せ襲いかかったが、モロ画像・モロ動画で突っ込むべき処は把握しているつもりだったのに、いくら探っても挿入できなかった。グズグズしているうちに先端を柔肌に擦られた上に、裏筋が繊毛に撫でられたとたん、思春期さながらの鋭敏さで大爆発を起こしてしまった。

 すぐに何か言って体裁を繕いたかったのだが、尿道を白濁が迸る快美で腰を抜かし、テーブルから転げ落ちた。痛みに呻きつつ起き上がると、稲田が臀肉を震わせて腰を打ち終えたところだった。

 花弁を割り、奴の肉幹が見事に刺し挿れられている。

 先を越された──

 しかし、同じくたちまち達した稲田の肉槌が引き抜かれると、媚肉の狭間からドロリと白滴が流れ落ちた。あそこか。奴をぶん殴るのは後回しにし、湧出の源へ先端を押し付けると、抵抗が弛んでヌルリと亀頭が呑まれ、あとは突き進むだけだった。稲田の吐汁が残っていても気にならなかった。芯から溶融しそうな感触とともに、馬鹿の一つ覚えのように腰を前へ前へと突き出した。

 すぐにイッた。何度爆発をしようがまた勃った。そして勃起している限り、テーブルの上に横たわる至高の女体と交わることができた。最後はもう、チョロリと透明の汁が漏れる程度、精嚢の働きが追いつかなくなるまで、欲望と念願を満たし尽くした。

(おっとっと)

 思い出しているだけでも浮足立ち、喫煙所からどうやって歩いてきたのか、あやうく会社の前を通りすぎるところだった。

 高層ビルを見上げる。

 何もかもが叶い、果たされた。俺は生まれ変わった。

 島尾はポケットに手を入れたまま、足先を外へ開いて入っていった。エレベーター前で敬礼をする警備員に対しても、珍しく、よっ、と手を上げ返す。
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